身元保証支援 60歳 奥さんをなくした方より

2020年11月11日(水)

こんにちは!静岡県中部地域で、シニアの方のライフサポートをしている(一社)しずおかシニア生活支援センターの佐野です。

先日、ご相談のあった方の相談内容をご紹介します!

ご相談の経緯

今回のご依頼者は、島田市で60歳の男性で奥様を3年前に亡くされている方でした。奥様は年上でしたが、当時59歳ということでお若い時のご不幸でした。当然ご依頼者も悲しみに打ちひしがれていたと思いますが、少し時間がたって自分の状況を考えると、ひとりになってしまったことに気づきました。ご夫婦の間にはお子さんがいなく、旦那さんのご実家も奥さんのご実家も静岡県外だったために親戚もいないという状況です。ご両親も他界されていたので、お姉さんが大阪に一人いるだけです。

もう少しで今住んでいるアパートの更新の時期となり、保証人になってもらえる方に困ったのですが、考えてみると何か病気になって手術したり、入院することになったときにも保証人になってもらえるような人が誰もいませんでした。そこで、市役所で(一社)しずおかシニア生活支援センターのパンフレットを見て相談に来たとのことでした。

いざという時に手術も受けれないということになると怖いので、身元保証支援をしてもらえる団体をいくつかインターネットでも検索してみたともお話ししていました。

ご相談からヒアリング

ご依頼者はこの法人がどんな法人なのか?どんな人がやっているのかを気にしていました。やっぱり身元保証してもらうということで、命を預けるような感覚もあるため、信頼できるところでなければ頼めないという気持ちが強いようでした。

法人を立ち上げた経緯として、私がお墓に関わって仕事をしている中で、高齢の方と接することが多くあり、近年おひとりになってしまう高齢の方や子供が都会にいて地方で独り暮らしや夫婦二人暮らしをしている高齢の方が非常に増えてきているため、困ることが多いとの話を聴く中で、これから先もっと増えてきてしまうと困る方が多くなることを危惧してしずおかシニア生活支援センターを立ち上げたというお話をさせていただきました。よく話をするお寺さんの住職も檀家さんと話をする中で、同様の危機感を持っていたので一緒に立ち上げたとのこともお話ししました。

当法人では、身元保証支援を始めてしまうと入会金が3万円、年会費が3万6千円、身元保証支援の預り金が18万円で合計24万6千円をお支払いいただかないとなりません。そのような金額のところも説明したところ、入会したいとのご希望を伺いました。そのため、後日ヒアリングをさせてもらうことにしました。

身元保証支援はどんな人でも受任できるというものではなく、その方の保証をするためにその方がどんな人なのか?健康状態はどうか?どのような生活をしているか?家族や親せきはどうか?財産状況はどうか?などをヒアリングにより確認した上で受任するかどうかを理事会にかけて判断しています。金銭的な保証人と言うことではありませんが、やはり保証するリスクも考える必要がある為そのようにしています。そのことも十分説明した上でヒアリングもさせていただきました。

ヒアリングから受任

ヒアリングをさせていただきながら、この方の性格や現在の状況も感じさせていただきました。その上で理事会にかけた結果、受任しても大丈夫であろうと判断されたため、受任決定の連絡をさせていただきました。

ご依頼者はとても喜び、その1週間後に契約を交わしました。身寄りがないため、すごく不安を感じていたけど身元保証の支援をしてもらうことでこれから元気に生きていけそうだということも言ってらっしゃいました。私も安心できるお手伝いができることですごくうれしく感じました。アパートの更新の保証人から始めることにはなりますが、精いっぱい支援させていただきたいと思います。